荏原は、「技術で、熱く、世界を支える~グリーン・スマートな未来をともに作る~」をテーマに、11月5日より開催される第七回中国国際輸入博覧会に出展しました。荏原のブースでは、建築・産業、エネルギー、インフラ、環境、及び精密・電子の5つの事業領域に加え、新規事業の水素を含めた総合的なソリューションを全面的に展示し、「省エネ・新エネルギー」と「DX・スマート」に貢献する技術・製品・サービスを中心に紹介します。その中で、中国で初公開となる技術・製品も多数展示されました。
初出展で荏原は総合力を発揮
110年以上の歴史を持つグローバル産業機械メーカである荏原にとって、輸入博への出展は数々の「初」を意味します。荏原が輸入博に出展するのは今回が初めてというだけでなく、世界レベルの大規模な総合展示会に参加するのも初めてです。さらに、荏原は初めて事業領域を横断した総合的なソリューションを展示し、技術革新と産業統合における強みを示しました。
荏原は初出展で200㎡のブースを構え、五つの事業領域に加え、新規産業市場に対応する水素関連機器を展示しました。今回の展示内容は合計45項目を超え、実機やカットモデルによる展示が15項目、パネルによる展示は30項目以上です。ポンプ、冷凍機、冷却塔、ミキサー、コンプレッサ、タービン、廃棄物処理施設、ドライ真空ポンプ、CMP(化学機械研磨)装置、排ガス処理装置、オゾン水製造装置など、幅広い製品とソリューションを輸入博で展示しました。
その中で、IVM(Intelligent Variable-speed Motor)採用の高効率可変速ポンプシリーズ、CO2インジェクションポンプ、EUP&ICFGガス化技術、水素サプライチェーン、液体水素昇圧ポンプ、半導体製造装置向け小型チラーなどは、中国初出展となります。
充実した6つの展示エリア
—建築・産業エリア
建築・産業エリアにおいて、荏原はポンプ、冷凍機、冷却塔、ミキサー、及び産業向けIoT(Internet of Things)ソリューションなど、多元化製品ラインアップと技術を展示しました。荏原は、省エネルギーやデジタル技術の研究開発に積極的に取り組み、高効率・環境にやさしい・インテリジェントといった方向に業界を牽引し、グリーンでスマート、且つ快適で安心できる生活環境と産業の発展を支えています。
ポンプ分野では、IVM採用の高効率可変速ポンプシリーズ、BNS給水ユニット、GSC横型エンドサクションポンプ、EVMS縦型多段ステンレスポンプ、DLE新型ノンクロッグ水中ポンプ、ChopXチョッパーポンプ、XR凹型インペラーポンプ、XCSスクリュー遠心ポンプなどの製品が展示されました。
また、冷熱機械に関しては、荏原は吸収式冷温水機、ターボ式冷温水機、スクリュー式冷温水機のほか、開放式・密閉式冷却塔、産業用冷却塔などの高効率省エネ製品を紹介しました。
そして、Yuconクラウドプラットフォーム、Yuconクラウドゲートウェイ製品YC-3000・YC-5000・YC-7000シリーズ、及びインテリジェントコントロール機械のDSLC、ESLC、CSLCなど、産業向け制御システムやIoTソリューションも展示し、産業オートメーションとデジタルトランスフォーメーション分野における荏原の技術力を示しました。
—エネルギーエリア
エネルギーエリアにおいて、荏原はポンプ、コンプレッサ、タービンなどの主力製品を展示し、エネルギー分野における荏原の強みを見せました。また、荏原はエネルギー領域で最良のソリューション提供者を目指し、水素、アンモニア、CCUS(炭素回収・利用・貯留)などの新エネルギー・脱炭素技術の研究開発を推進し、カーボンニュートラルの実現に向けて重要な役割を果たすことを目指します。
今回の展示会では、荏原はAPI610規格のポンプ、API611/612規格のタービン、遠心・軸流コンプレッサ、発電所向け横型二重ケーシング多段ポンプ、液化天然ガス用クライオジェニックポンプ・エキスパンダなどの主力製品だけでなく、Flex Op水素コンプレッサ、140TCHパイプラインコンプレッサ、CO2Phaseコンプレッサ&ポンプハイブリッドシステム、CO2インジェクションポンプなどのグリーンエネルギー領域の先進技術も展示しました。
これらの革新技術と製品は、エネルギー業界をよりクリーンで効率的かつ持続可能な方向へと導く荏原の強い決意を示すものです。荏原は今後も世界の顧客とともに、エネルギー分野における革新の道を探り、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
—インフラエリア
インフラエリアでは、荏原は世界および中国における代表的な納入事例を展示し、インフラ分野における優れた実績を示しました。その中には、日本の地底50mを流れる世界最大級の地下放水路「首都圏外郭放水路」や、中国の国家戦略プロジェクトである「南水北調」プロジェクトなどが含まれています。
荏原は、安心・安全な水の供給や農業における灌漑、水害対策などの課題を解決するため、プラント設計のノウハウと幅広い製品群を活かしたトータルソリューションの提供し、安心・安全な社会インフラの構築に貢献します。
—環境エリア
環境エリアでは、荏原は廃棄物資源循環ソリューションを全面的に紹介しました。HPCCストーカ式焼却システム、TIF流動床焼却システム、ICFB内部循環流動床ボイラ、汚泥処理技術、バイオマス発電技術などを展示しました。また、荏原は最新の固形廃棄物処理技術「EUP・ICFGガス化システム」を中国で初公開し、廃棄物の無害化・再資源化を促進します。
荏原は衛生的な都市環境と安心・安全な生活を支え、持続可能な社会の構築に貢献しています。今まで、荏原はグローバルで500を超えた廃棄物処理施設の納入実績を有し、その中の70以上を中国で実施しました。これは、廃棄物処理分野における荏原の実力を示すだけでなく、環境保護と持続可能な発展への強いコミットメントでもあります。
—精密・電子エリア
精密・電子エリアにおいて、最新のCMP装置F-REX型、EV-X型ドライ真空ポンプ、TND型排ガス処理装置、OZW型オゾン水製造装置、及び小型チラーなど、荏原の最先端製品が展示されました。
真空技術と平坦化技術のリーディングカンパニーとして、荏原は半導体製造に欠かせない技術と製品を提供し、ハイエンド製造業の発展を支えています。高性能、高信頼性のグローバルサポート体制により、荏原の製品は半導体だけでなく、太陽光パネルや化学、医薬などの製造業や研究開発用途でも採用されています。
—水素エリア
荏原は中国で初めて、「つくる・はこぶ・つかう」の水素サプライチェーンにおける独自のソリューションを展示しました。その中で、荏原の革新製品である世界初の遠心式液体水素燃料供給ポンプ「液体水素昇圧ポンプ」は中国初公開となります。同製品は、荏原が強みを持つ高圧遠心ポンプと極低温の技術をベースに開発し、253℃の液体水素を大容量かつ発電用に高圧化し、水素発電や液体水素受入基地など幅広い用途に対応できます。また、荏原はアンモニア発電に適した、環境に優しいアンモニア無漏洩シールレスポンプを出展し、同製品は水素技術の重要な一環を担っています。
カーボンニュートラルの理想的なエネルギーとして、水素への注目がますます高まっています。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、世界的な水素社会構築への取り組みが加速しています。荏原グループは、荏原は関連技術分野での専門性により、世界的なエネルギー転換に向けた独自の統合ソリューションを提供するとともに、水素技術の開発と応用を推進していきます。
中国に根差し、中国と共に成長
1980年代から荏原は中国市場に乗り出し、30年以上の発展を経た現在、荏原は中国で13の子会社を有し、年間総売上高は65億人民元に達しました。グローバル市場において、中国市場は荏原にとって極めて重要であり、かけがえのない戦略的地位を占めています。
輸入博への初参加を通じて、荏原は誠意をもって中国市場を重要視することを示しました。荏原は輸入博というオープンなコミュニケーションプラットフォームを通じて、省エネ・新エネルギーとDX・スマート分野における荏原の最新成果を中国市場に共有していきたいと考えています。今回の出展は、荏原にとって新たな出発点となるだけでなく、「新時代、未来の共有」に対する力強い決意でもあります。
荏原は常に中国市場を重視し、主力製品を積極的に導入し、さらに現地化戦略を掲げ、現地化されたバリューチェーンを整えることにより、中国の顧客のニーズに応える製品、技術、及びサービスを提供し続けています。
今後、荏原は中国市場の戦略的な位置づけをさらに高め、中国市場への投資と配置を拡大していきます。荏原は、中国の2035年までに美しい中国を建設するという目標や製造強国戦略に積極的に対応し、中国の産業構造の変革を促進し、中国経済の高品質で持続可能な発展に貢献していきます。荏原は、中国のグリーン発展とインテリジェント製造を推進する強力なパートナーとなり、中国とともにグリーンでスマートな未来を共に作っていきます。
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